【第27回】 休日明けのサザエさん症候群から、仕事モードに上手に戻す方法


ゴールデンウィークも終わり、多くの会社員の方たちが、憂鬱な気持ちでなんとか出社して、いまだにテンションが低いまま仕事を始めていることだと思います。

ゴールデンウィークなどの長期連休明けだけでなく、土日が休日の職場の方は、日曜日の夕方になってくると明日からまた仕事か……と、仕事のことが頭をよぎり始め気持ちがなんとなく落ち込んでしまう、といった経験をした方は多いことでしょう。

こういった症状のことを、サザエさん症候群(ブルーマンデー症候群)といいいますが、特にサザエさんに責任はありません。 休日も終わりが近づく時間帯である、日曜日の18:30からサザエさんが始まることから名前がついただけです。

この症状のことを聞くと、しっかりしている方からは「甘えだろう」とか「やる気が足りない」「休日にダラダラしているからだ」などのご意見もあると思いますが、厚生労働省の調査では、自殺は月曜日が一番多いというデータがあります。また、イギリスの調査では幸せを感じている人も、月曜日の午前中は笑顔になることが難しいという結果もありますので、月曜日が憂鬱であるということは、個人の甘えや、やる気の問題とばかりはいえません。

では、憂鬱な月曜日、どうやれば上手に気持ちを仕事に向けることが出来るのでしょうか。今日はそのことについて書いてみたいと思います。

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◆ 休日明けの朝は、ハードルをおもいっきり低くして始める

ここでアスリートの世界を例に挙げてみますと、1日休みをとると休み前の状態に戻すのに3日かかるとも言われており、休日をいつ、どのように取得するかについて細心の注意を払っています。 しかし、多くの会社員は仕事の進捗や、自分のモチベーションやコンディションに関係なく休日が決まります。 これでは、仕事を中途半端に残した状態で休日に入ることになったりしますので、意識の底に休み明けを想定する必要がありますので、休日を本来の意味としての休養として活かすことが、難しくなってしまいます。

但し、会社の就業規則やまわりの上司や同僚との仕事の流れを無視して、自分が心安らかに仕事をするために勝手にフレックス勤務を開始する訳にはいきません。 そうすると、サザエさん症候群を回避することは、なかなか簡単ではないのでしょう。

であれば、憂鬱に月曜日を迎えたとしても、如何に早く自分の仕事に対するモチベーションを上げることが出来るのかが大切になってきます。

ここで、再びプロ野球選手を例にして説明をしてみます。 プロの選手達は試合開始前、1時間以上もかけトレーニングコーチの下でウォーミングアップを行います。 このウォーミングアップや試合に対する準備時間のかけ方に、新入団の選手は驚くそうです。 ウォーミングアップの目的は、自分が持てるパフォーマンスを最大限に引き出すことにあります。 このウォーミングアップが肝なのです。

休日明けに、低いモチベーションで出社して、いきなり万全の仕事はできません。 これはプロ野球の選手が試合開始直前に球場に着いて、いきなり全力でプレーするようなものです。 これでは自分が持つパフォーマンスを100%発揮することは出来ません。

そうならない為に、休日明けの朝はできるだけ簡単な仕事を入れてしまいます。 例えるなら、努力することなく数分間で出来るような仕事です。 メールを確認する、領収書を提出する、電話連絡を入れるなど、悩む必要がないような仕事です。 これをすることが、自分の仕事に対するウォーミングアップになります。

後回しにできることは、予定を午後や翌日にするなどして、精神的な負担を最小限にする仕事のみに集中することがコツです。 そのように簡単に済ますことが可能な仕事を繰り返していると、徐々に、仕事に対してのモチベーションやパフォーマンスも高まってきます。 そうして、力を発揮できる状況になってきてから、少しづつ難しい仕事に取り組んでいけばよいのです。

いきなり全力100%で仕事をすることを考えずに、まずは心理的な負担を軽減して仕事に向き合いませんか。

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