公務員試験の受験者が、不合格になった場合に備える基本の考え方


今年も、各自治体の公務員試験がピークを迎え始めました。

公務員試験を受験する人は、基本的には合格することを前提に試験を受けていることだと思いますが、僕が相談や指導をする際には常に「合格できない場合の備えを必ずやっておきなさい。」と促しています。

なぜ、備えが必要なのか…その基本的な考えについて、書いてみたいと思います。

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◆ 備えあれば憂いなしは、公務員試験にも有効

僕が「公務員試験に合格できない場合の備えをやっておきなさい。」と公務員試験を受験する前の人に話をすると、まずだいたい全員が嫌な顔をします。

縁起の悪い話をしないでほしい、自分が落ちると思っているのか…といった嫌悪感が表情にあらわれ、ほぼ場の雰囲気は悪くなります。

個人的には、受験する全員が合格できるのであればよいと思うのですが、必ず不合格になる人が存在するのが試験です。 どれだけの試験勉強と面接準備をしたとしても、必ず全員が合格できる訳ではありません。 運転免許の筆記試験のように何点以上で合格ですという試験ではありませんので、あくまで水物です。 あなたが絶対に合格になる保障はどこにもないのです。

そんな場合のことは試験を受けて、結果が出てから考えればいい…などと思っていると、実際に不合格になった際に、思った以上に大きなショックを受けて、立ち直るまでにものすごく時間がかかってしまい、結局は選択肢がなくなり公務員浪人をします、という人を今まで数多く見てきました。

ある意味での安定を求めて公務員を目指したにも拘らず、公務員試験を受けた結果、人生の不安定を招いてしまったのであれば本末転倒です。そうならないためには、何が必要になるのでしょうか。

一番大事なことは、万が一の場合に備えることです。 これは企業が通常行っているリスクマネジメントと同じ考え方になります。リスクマネジメントの基本を簡単に言うと予防・対策・復旧になります。

試験で不合格にならないように、公務員予備校や独学で試験勉強をし、面接の準備をして不合格になる確率をできうる限り低減させることが予防です。 
万が一、不採用になった場合にはどのように行動をするのか、例えば民間企業に切り替えるのか、二次募集にかけるのか、公務員浪人をして来年に備えるのか、予め検討をして(心の)準備をしておくことが対策です。 そして、その万が一が現実になった時に、自分の策定していた対策を速やかに実行に移すことが復旧になります。

ニュースなどで、企業の不祥事について取り上げられますが、リスクマネジメントが出来ていれば防げたはずの不祥事も多いのです。 ニュースを人ごとに見ている立場では「なんでこんなことになるのか馬鹿な会社だな」で済ませれるのですが、自分の身に降りかかった時には、自分の人生の設計図を狂わしてしまう原因にもなります。

万に一つでも、その可能性があるのであれば前もって準備をすることが大事なのです。 安定した環境で一生懸命に頑張りたいと思っている人が多く受験する公務員試験だからこそ、リスクに対する準備をしっかりする必要があるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

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