就活・転職・組織人事についての無料メール相談を始めます

ブログを始めて2カ月弱が経過して、毎週、月・水・金の更新も20回を超えました。

お付き合いしている企業や、友人知人にブログを宣伝することをせずに、あくまで伝えたいことを、誰にも気兼ねすることなく、とある人事のコミュニケーターとして情報を発信していくことを続けていきたいと考えてます。

おかげさまで、徐々にですがアクセスも増えてきており個人的にも嬉しくて楽しい限りです。
見て下さっている皆様、いつも本当にありがとうございます。

社会では、企業における人事や社員の問題、就業環境や学生の就職活動・転職に関するニュースが紙面に出ない日はありません。 それだけ人事というものは、仕事をしている全ての人にとって密接な関係があるものであり、同時に人生を左右する悩みのタネを運んでくる存在にもなるものです。

このブログの趣旨としては、少しでも多くの人に僕の経験や知識を伝えることで、何かのお役に立てればとの想いから始めました。

d0749a71d946d1f81ff6b7f5367bf999_m

 

「仕事や就職・転職の悩みは人に話しにくい…」

人事に関する悩みを大きく3つの立場に分け、例を挙げてみてみると、

1.社員を採用しても定着しない、採用活動を行っても良い人材の採用が出来ない、組織がうまく構築できない……そんな経営者や企業の悩み。
2.就活ではどんな企業を選択すればいいのか、エントリーシートが通過しなくて焦っている、面接で緊張してうまく話せない……そんな就活生の悩み。
3.転職を考えているのだがどうしたらいいのか、転職をすればステップアップできるのか、今の会社の将来が不安だ……そんな転職を考えている方の悩み。

そのような悩みに対して、一般的にはまわりの人に相談してアドバイスを受けなさい。と言われますが、なかなか相談し難い悩みや質問が多いのも、人事に関する事柄の特徴でもあります。 相談をしているのに、甘えている!の一言で終わらされたりもします。

ただそういった問題を放置しておくことは、企業であれば更なる組織体制の悪化、就活生であれば卒業ギリギリまで就活に追われる、転職を考えている人は悩みながら楽しくもないのに今の仕事を続ける、そんな状況を招きかねません。

そのような就職・転職、組織人事に関する悩みや疑問について、メールを使った簡単な悩み相談を始めたいと思います。 相談については全て無料で行いますので費用をご請求することはございません。
但し、あくまでも悩み相談が僕の本業ではございませんので、返事までに2~3日は時間を頂く場合もあると思います。

 

「なぜ、無料で悩み相談を始めるのか?」

無料で悩みに関する相談を受け付けることが、僕にとって何かメリットがあるのか? 裏があるのではないか、そんな疑念を持たえれる方も多いでしょう。
いままで10年以上にわたり人事に関するコンサルの仕事をやってきました。 数百の企業や4,000名を超える人にお会いしても、まだまだ奥が深く底が見えないのが人事の世界です。 そして、未だに人事や人が働くという事に対して興味が尽きません。

そして悩みを持つ多くの人や企業が、少しでも良い方向に進むことができるよう、より適切な情報発信やアドバイスができるように常に考えています。 しかし現実には就活生の研修にしても、企業のコンサルにしても、お会いできる人の数はほんの一握りです。

そこで、メールでの様々な悩み相談を受けつけることで、悩みを持つ人には気軽に吐き出すことができる場を提供し、アドバイスが少しでも悩みを改善するキッカケになれば、他にも同じような悩みを持つ人への的確なアドバイスができることにも繋がります。

そういった点で、僕自身にとっても意義のあることです。
出来る限り、分かりやすい回答が出来るように努めますので、皆さまよろしくお願いいたします。

リンク:<問い合わせフォーム>

就職活動の面接で面接官の心理を読む方法 【ハロー効果】

就職活動を行っていくうえで、就活生としては面接を受ける際に、面接官は客観的に人物を評価していると思いがちですが、実際には人が何かを判断する際には、多かれ少なかれその人の考え方や思想などが反映しています。このようなことを、バイアス(bias)がかかっているといいます。

そのバイアスの中で、今日は就活生の面接評価をプラスにもマイナスにも変化させる、ハロー効果について書いてみたいと思います。

f48a9ca379b5b0aa3b3f370ce956fabb_m

 

「有名大学を卒業した人は、人格も優れているのか?」

ハロー効果というのは、経験的に多くの人が理解しているかもしれませんが、ある人を判断する際に、その人の目立ちやすい特徴に意識が引きずられて、他の特徴について評価が歪んでしまうことをいいます。

例としては面接の際に、就活生が有名大学を好成績で卒業する予定であった場合、面接官がその人物の大学成績という特徴に意識が引きずられ、人格までも優れていると思い込んでしまうことがあります。 理解できると思いますが、成績が優れていることと人格が優れていることには何の関係もありません。 成績と人格が共に優れている人もいますが、成績が優れていても人格は破綻している様な人も数多く存在します。

同じような面接時の例で、大学の4年間は体育会系で頑張っていましたという就活生がいたとすると、挨拶や返事がハキハキしているのは体育会系で頑張ってきたからだ、と勝手な判断を下してしまいがちですが、就職面接の際の、就活生の挨拶や返事はハキハキしているのが当然です。
しかし、体育会系で頑張っていたという目立ちやすい特徴に意識が引きずられてしまい、評価を歪ませてしまうのです。

逆にインドア派の趣味で、あまり外出することはありません、という候補者がいると本人の性格と趣味には何の関係性もありませんが、なぜか性格は陰鬱なのではないかという間違った判断を下してしまうこともハロー効果のなせるせいなのです。

 

「面接でハロー効果を上手に利用する」

面接官が、自分自身の判断には無意識のうちに、バイアスがかかりハロー効果などの影響を受けているということを理解しておいてくれれば助かるのですが、多くの面接官自身は客観的になんの影響も受けることなく就活生を評価していると思いがちです。

このことについて就活生の側から、あなたの私に対する判断は正確ではありません。と言えればよいのでしょうが、現実的には無理な話です。 では、どのようにすればよいのでしょうか?

まず、一番簡単な方法は「見た目を変えるということです」
有名大学を出ていなくても、大学の4年間を体育会系で頑張っていなくても、 インドア系の趣味のせいで、なんとなく性格が陰鬱であるという勝手な印象を受ける人も、見た目を変えることでハロー効果をポジティブに使うことも可能なのです。

では、どのように見た目を変えればいいのでしょう。 それは面接を受ける企業が求めている新卒者の姿を、分かりやすく自分の外見で表現するのです。 例えば、企業が元気のある営業社員を採用したいと考えているのであれば、あえてステレオタイプな新卒営業社員のイメージを具現化した見た目にする、ということです。

ただ、見た目を変えるというと、就活においてそこまで企業に媚を売るのか、というお叱りもあると思いますが、どうしても、その企業で自分の能力を活かして頑張ってみたいという強い想いがあるのであれば、採用されるためにできることは全て試すべきであると僕は考えます。
逆に「自分は見た目ではなく、能力を正当に評価してくれる企業で頑張りたい」と、考える人は自分の信じる信念に沿った行動ができれば、それは素晴らしいことだと思います。

就職活動において何が正解で、何が不正解であるかなんてことは自分自身が決めればいいことです。 ただ何を選ぶにせよ、自分ができることを全てやりきったのか、それともここまででいいやと妥協したのか、それは将来に、自分の人生を振り返った時に分かるものだと思います。

ただ面接官はハロー効果という人間心理の認知バイアスの影響を受けることが多いものです。 そのことを理解した上で、自らの就職活動に活かして貰えれば幸いです。

就職活動の面接で「何か質問ありますか?」に上手に返答する方法

大学生の就職活動は、そろそろ面接も始まり出したことで、本格的に就職活動をしている実感が湧いてきた生徒さんも多いことでしょう。

志望動機や、学生時代の取組みなどの質疑応答については、事前のロールプレイング研修などで、バッチリ準備をしている方が多いので、立て板に水とばかりにスラスラと模範的な答えが返ってきます。

しかし、最後に聞かれることが多い「何か質問はございませんか」になると、いきなり準備不足が露呈してしまう人が多くなります。 せっかく良い雰囲気のなかで面接をすすめることができていたにも拘わらず、最後の質問を失敗したがために不採用では目も当てられません。

”画竜点睛を欠く”にならない為にも、最後に質問をする際の注意事項と心構えについて、本日は書いてみたいと思います。

0a589bc5e5497e5103a0663b4bffd5f4_m

 

「ダメな質問が命取りになる」

面接に同席する際に、よく目にするダメな質問をいくつか挙げてみます。

まずは、「御社の年齢構成はどのようになっていますか?」というものがあります。
これについては年齢層を確認することで、仕事をすすめる際の人間関係を考慮していると、考えれないことはないのですが、面接官の立場からすると、就活生の意図がどこにあるのか読めない場合も多いのです。
例えば、同年代が少なければ離職率が高いと考えるつもりかもしれない、中高年層が多ければ仕事し難いと考えるつもりかもしれない、といった具合に要らぬ疑念を抱いてしまう質問の一つです。

質問の意図が明確ではない、何を考えているのか分からない、であれば後々問題になるよりも、この場で不採用にしてしまおう、という結果にまで結びつく場合もあります。

ついでに上場企業であれば、会社四季報などを見ることで、平均年齢などの記載がありますので、そこまで調べてないという、マイナスを要素をアピールしているだけだったりもします。

また、「職場の雰囲気はどういった感じですか?」という質問もよく聞くのですが、面接官からすれば返答し難い質問のひとつです。
雰囲気というものは、どうしても主観的な感じ方であり、特に数値化して表わすことができるものでもありません。 また部署によって雰囲気がガラッと違う場合も多々あります。 そして面接官という立場として就活生に「当社の雰囲気は悪いです」とは、どれだけ思っていてたとしても話せる内容ではありません。 そうすると結局、「雰囲気はいいですよ」と、お茶を濁すような返答しか返せないのです。

これらの質問は、面接マニュアルでは普通に推薦されてますが、現場を見ている僕の個人的な意見としては、あまりお勧めできません。 概してダメな質問というのは、それを聞く就活生の意図が、面接官としては判らず話が続かないというものです。

質問を促すということは、コミュニケーションの一環であり、そこから話が膨らむようなものでなければなりません。 コミュニケーションは言葉のキャッチボールと言われますが、相手が受け捕りやすく、こちらに投げ返す動作がしやすいところに、質問というボールを投げてあげることが大事なのです。

そういった点から見てみると、組織の年齢層がどのようになっているのか、職場の雰囲気はどうなのか、といった質問は、捕り難く、投げ返し難いボールと言わざるを得ません。

 

「質問を促されている意味を理解する」

面接官が質問を促すということの根本的な意味合いは、そこから就活生の採否を判断する材料を更に得たいという企業側の想いの表れです。 その時に、面接マニュアルにある、なんど同じ返答をしたか判らない質問を聞かされる面接官の心中はいかがなものでしょうか。 面接官も会社を代表しての仕事なので、聞かれた質問には丁寧には返事しますが、それ以上ではありません。

僕は、採用面接に同席した際に、同じ内容の質問が3人続いた場面に遭遇したことがあります。 その出来事は数年経った今でも、その時の面接官との笑い話のネタになっていますが、当の質問をしてきた就活生についての記憶は残っていません。 それどころか質問の内容も、ありきたりな質問だったよな…程度の記憶なのです。

 

「どのような質問と準備をしておくべきなのか」

では、どのような質問が正解なのかと問われると、正直これを質問すれば100%大丈夫、そんな答えはこの世の中に存在しないとしか言いようがありません。 偉そうなことを言って答えがないのかと、叱られるかもしれませんが、そんな万能の正解があると短絡的に考えていること自体が間違いです。

ただ、そういってしまうと身も蓋もありませんので、こうした方がよいというアドバイスをお伝えします。

それは、面接を受ける前に志望動機や大学生活で取り組んだことが、スラスラ淀みなく言えるように繰り返し練習を皆さんするでしょう。 それと同じように、質問を促された時の準備も万全にしておくという事です。

面接前には再度ホームページや業界誌などを見て、企業の情報をインプットすると思いますが、その際に「なぜ?」「なぜ?」「なぜ?」という視点を持って、情報を見ていくことです。 するとそれまでスルーしていた点が必ず見えてきます。

例えば、企業の業績が一時低迷したあとに復活を遂げたという事例があったとすれば、低迷した時に会社内では、どのようにしてその逆境を跳ね返すきっかけを得たのですかといった質問や、業績が低迷した時には、社内の雰囲気が悪くなったかもしれませんが、どのようにして社員の皆さんは一致団結することができたのですかといった質問も考えられます。

ここで大切なことは、自らが本当に疑問に思った質問を準備しておくことが大事なのです。 仕事をすすめる上で、段取り八分という言葉がありますがこれと同じで、前もってどれだけ考えて質問を準備できたかが、面接の場面に表れるだけなのです。 そんな質問を最低3つくらいは考えた上で、その場の雰囲気に応じて使い分けれるようにしておくことが秘訣です。

それでも、質問が思いつかないといった方は、業績・歴史・製品など、企業のどこか一部分に注目して考えていくことをお薦めします。

面接官も会社の代表として候補者と対応してますが、その前に一人の人間です。 予定調和のありきたりの質問が聞きたい訳ではなく、言葉足らずでも不恰好でも、就活生が自分で悩んだことが伝わる質問の方が嬉しいものですし、真剣さも伝わります。

そして結果としては、その方がありきたりの質問者よりも、好い印象になることが多いものなのです。