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就職活動に苦戦する人が陥りがちな「敗者の三原則」

有名な予備校講師でもある林修氏が紹介していた言葉に「敗者の三原則」というものがありました。それは、以下の3つです。

1,情報不足(Lack of information)

2,慢心(Conceited mind)

3,思い込み(Wrong assumption)

この三原則は、就職活動に苦戦する人たちにも当て嵌まる言葉ですので、就職活動に苦戦している人や、これから就職活動を行う予定の人は、肝に銘じておくとよいと思います。 つまり、この敗者の三原則と逆のことをすればよいのです。 そのことについて書いてみたいと思います。

 

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◆ 情報不足はプレッシャーを増大させる

それでは、個別に解説してみます。

まずは、情報不足についてですが、面接時に就活生の話を聞いていると、多くの就活生が企業についての情報収集が甘いために、話に重みを感ることができません。 本人としては真剣に話をしているつもりなのでしょうが、言葉が軽いために話が嘘っぽく聞こえてしまいます。

限られた時間の一部を使って面接を受けるのであれば、第一志望でなかろうとも、実践に慣れるつもりだとしても、その時の最善を尽くすべきです。練習で全力が出せない人が、本番で力を発揮できる可能性は低くなります。 企業について、でき得る限りの情報収集を行っておくことは、自分自身の安心感にも繋がり、自らが持つ力をいかんなく発揮することになるのです。

 

◆ 慢心が調子を狂わせる

慢心について多いのが、企業にエントリーシートを提出し、周りの友人達よりも順調に面接予定が入り始めた時に、つい就職活動って意外と楽勝だなとなぜか感じてしまう人がいます。 そして実際に面接を受け始めると内定が出ずに、受けている企業の数も減ってくることで、焦りを感じ始めて調子を狂わせてしまうというものです。

慢心していても結果がついてきている時はいいのですが、実力の伴っていない慢心は小さな躓きで簡単に崩れてしまい、逆にプレッシャーとなって、なかなか調子を戻せないことにもなります、就職活動で安心するのは全ての活動が終わってからでいいのです。

勝って兜の緒を締めよという格言がありますが、つい調子がよく慢心しそうな時こそ、気を引き締めて謙虚であるべきだと意識づけておいて下さい。

 

◆ 勝手な思い込みは失敗を招く

思い込みで多いのが、出処のハッキリしない面接必勝法などの情報を信じこんでしまい、結果的にはそれが間違っていたというものです。 なんらかの情報を盲信してその通りに行動することは非常に楽なのですが、その情報が間違っていた時には悲惨な結果が待ち受けています。 間違った地図では間違った目的地にしか着かないのです。

巷に溢れている情報については、まずは信ずるに値するものか否かを、自分自身で考えて判断する癖をつけるべきです。 もちろん、このブログに書かれていることも同様です。 信じるに値するモノなのかどうか自分の頭でしっかりと考えて、違うなと思えば捨てればいいのです。

と同時に、常に情報に対してはオープンな姿勢を持っておくことです。 スティーブ・ジョブズは、自分の信じることに妥協無く進んでいきましたが、同時に、他人の持つ素晴らしいアイデアを自分の中に取り込み、さも最初から自分の考えであったかのように行動できるという、柔軟性も持ち合わせていました。

 

◆ キッカケを活かす

このブログについても、林修氏の言葉があってはじめて書けたものです。

いま就職活動に苦戦している人や、これから就職活動をすすめる人に覚えておいてほしいことは、キッカケはどこにでも落ちています。 そのキッカケから何かを感じ取ることが出来るのか否かが、大切なことなのです。

この駄文が、苦悩している誰かのキッカケになることを期待しています。

就活・転職・組織人事についての無料メール相談を始めます

ブログを始めて2カ月弱が経過して、毎週、月・水・金の更新も20回を超えました。

お付き合いしている企業や、友人知人にブログを宣伝することをせずに、あくまで伝えたいことを、誰にも気兼ねすることなく、とある人事のコミュニケーターとして情報を発信していくことを続けていきたいと考えてます。

おかげさまで、徐々にですがアクセスも増えてきており個人的にも嬉しくて楽しい限りです。
見て下さっている皆様、いつも本当にありがとうございます。

社会では、企業における人事や社員の問題、就業環境や学生の就職活動・転職に関するニュースが紙面に出ない日はありません。 それだけ人事というものは、仕事をしている全ての人にとって密接な関係があるものであり、同時に人生を左右する悩みのタネを運んでくる存在にもなるものです。

このブログの趣旨としては、少しでも多くの人に僕の経験や知識を伝えることで、何かのお役に立てればとの想いから始めました。

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「仕事や就職・転職の悩みは人に話しにくい…」

人事に関する悩みを大きく3つの立場に分け、例を挙げてみてみると、

1.社員を採用しても定着しない、採用活動を行っても良い人材の採用が出来ない、組織がうまく構築できない……そんな経営者や企業の悩み。
2.就活ではどんな企業を選択すればいいのか、エントリーシートが通過しなくて焦っている、面接で緊張してうまく話せない……そんな就活生の悩み。
3.転職を考えているのだがどうしたらいいのか、転職をすればステップアップできるのか、今の会社の将来が不安だ……そんな転職を考えている方の悩み。

そのような悩みに対して、一般的にはまわりの人に相談してアドバイスを受けなさい。と言われますが、なかなか相談し難い悩みや質問が多いのも、人事に関する事柄の特徴でもあります。 相談をしているのに、甘えている!の一言で終わらされたりもします。

ただそういった問題を放置しておくことは、企業であれば更なる組織体制の悪化、就活生であれば卒業ギリギリまで就活に追われる、転職を考えている人は悩みながら楽しくもないのに今の仕事を続ける、そんな状況を招きかねません。

そのような就職・転職、組織人事に関する悩みや疑問について、メールを使った簡単な悩み相談を始めたいと思います。 相談については全て無料で行いますので費用をご請求することはございません。
但し、あくまでも悩み相談が僕の本業ではございませんので、返事までに2~3日は時間を頂く場合もあると思います。

 

「なぜ、無料で悩み相談を始めるのか?」

無料で悩みに関する相談を受け付けることが、僕にとって何かメリットがあるのか? 裏があるのではないか、そんな疑念を持たえれる方も多いでしょう。
いままで10年以上にわたり人事に関するコンサルの仕事をやってきました。 数百の企業や4,000名を超える人にお会いしても、まだまだ奥が深く底が見えないのが人事の世界です。 そして、未だに人事や人が働くという事に対して興味が尽きません。

そして悩みを持つ多くの人や企業が、少しでも良い方向に進むことができるよう、より適切な情報発信やアドバイスができるように常に考えています。 しかし現実には就活生の研修にしても、企業のコンサルにしても、お会いできる人の数はほんの一握りです。

そこで、メールでの様々な悩み相談を受けつけることで、悩みを持つ人には気軽に吐き出すことができる場を提供し、アドバイスが少しでも悩みを改善するキッカケになれば、他にも同じような悩みを持つ人への的確なアドバイスができることにも繋がります。

そういった点で、僕自身にとっても意義のあることです。
出来る限り、分かりやすい回答が出来るように努めますので、皆さまよろしくお願いいたします。

リンク:<問い合わせフォーム>

中小企業がSNSを無理にしない方がよい理由

数年前、TwitterやFacebookが流行した際に、大手企業だけではなく、多くの中小企業が自社のFacebookページやTwitterアカウントなどを取得しSNSで情報発信を始めました。

当時はSNSをビジネスに導入することのメリットを、乗り遅れるなとばかりに多くのメディアや媒体が紹介し、また基本的に費用も必要ないということで、SNSをすると、何か自社にメリットがありそうだ…くらいの低レベルな意識しか持っていない上層部の鶴の一声で、片手間の担当者が専任され業務命令で仕方なく始めました、というような事例がそこかしこにあったものです。

しかし、あのブームから数年経った2014年4月現在、多くの中小企業のSNSが更新されるでも、閉鎖されるでもなく、なんとなく放置中になっています。

そして思い出されたように、新年のご挨拶や、ゴールデンウィークの休業のお知らせなど、SNSである必要があるのかないのか分からない程度にしか活用されてなかったりする状況です。

正直、薄い情報発信しかできないなら、サッサと止めるべきですし、担当者も早く止めたいと思ってるはずですよと、僕は中小企業の経営者層には話をしています。

このSNSを放置する行為が、自社の社員採用を苦戦させている一因になっていることにまず気づき、気づいたら続けるのか閉鎖するか、すぐに判断を下しましょう。

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なぜSNSを放置してはいけないのか?

多くの求職者は、応募する企業を選ぶ際にホームページなどネット媒体で、まずその会社をチェックします。その際に放置されてる企業のSNSを見ると、この企業ダメだな……と、その時点で選考から外すものです。

SNSを放置しているという行為が、なぜ求職者離れを引き起こすのか。

そこには、SNSを自社のビジネス発展のために取り組んだのではなく、まわりがやっているからというだけで、自らの頭で考えることもなしにブームに乗って始めた、そんな行き当たりばったりの企業体質や、企業の方針などの残骸としての姿が透けて見えます。

求職者の立場に立てば、このSNSを放置しているというだけで、この会社の成長は期待できないと判断を下すに充分すぎる状況であることに早く気づくべきです。

そして、放置しているだけであり、すぐに活用する事ができないと判断がでたのであれば、閉鎖してしまいましょう。自社の利益に繋がる導線の中に、SNSを活用できると判断できる時が来れば、また再開すればよいのです。

自社のSNSが、利益でなく不利益をもたらしていませんか?