中小企業がSNSを無理にしない方がよい理由


数年前、TwitterやFacebookが流行した際に、大手企業だけではなく、多くの中小企業が自社のFacebookページやTwitterアカウントなどを取得しSNSで情報発信を始めました。

当時はSNSをビジネスに導入することのメリットを、乗り遅れるなとばかりに多くのメディアや媒体が紹介し、また基本的に費用も必要ないということで、SNSをすると、何か自社にメリットがありそうだ…くらいの低レベルな意識しか持っていない上層部の鶴の一声で、片手間の担当者が専任され業務命令で仕方なく始めました、というような事例がそこかしこにあったものです。

しかし、あのブームから数年経った2014年4月現在、多くの中小企業のSNSが更新されるでも、閉鎖されるでもなく、なんとなく放置中になっています。

そして思い出されたように、新年のご挨拶や、ゴールデンウィークの休業のお知らせなど、SNSである必要があるのかないのか分からない程度にしか活用されてなかったりする状況です。

正直、薄い情報発信しかできないなら、サッサと止めるべきですし、担当者も早く止めたいと思ってるはずですよと、僕は中小企業の経営者層には話をしています。

このSNSを放置する行為が、自社の社員採用を苦戦させている一因になっていることにまず気づき、気づいたら続けるのか閉鎖するか、すぐに判断を下しましょう。

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なぜSNSを放置してはいけないのか?

多くの求職者は、応募する企業を選ぶ際にホームページなどネット媒体で、まずその会社をチェックします。その際に放置されてる企業のSNSを見ると、この企業ダメだな……と、その時点で選考から外すものです。

SNSを放置しているという行為が、なぜ求職者離れを引き起こすのか。

そこには、SNSを自社のビジネス発展のために取り組んだのではなく、まわりがやっているからというだけで、自らの頭で考えることもなしにブームに乗って始めた、そんな行き当たりばったりの企業体質や、企業の方針などの残骸としての姿が透けて見えます。

求職者の立場に立てば、このSNSを放置しているというだけで、この会社の成長は期待できないと判断を下すに充分すぎる状況であることに早く気づくべきです。

そして、放置しているだけであり、すぐに活用する事ができないと判断がでたのであれば、閉鎖してしまいましょう。自社の利益に繋がる導線の中に、SNSを活用できると判断できる時が来れば、また再開すればよいのです。

自社のSNSが、利益でなく不利益をもたらしていませんか?

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