新入社員の研修が早いところは始まりました。緊張した初々しい姿を見ていると、まずは素直な気持ちで頑張ってほしいと思います。
そんな初々しい新入社員が通ってきた就職活動の道ですが、やはり質問を多く受けるのが、エントリーシートをどのように書けばいいのか?ということです。 本日は、そんなエントリーシートを書く前に、まずは覚えておいてほしいことについて書いてみたいと思います。
エントリーシートを出したあと?
エントリーシートの書き方について、ネットを検索すれば、それこそ何十万件がヒットします、そんな中で僕がマニュアルの話をしても仕方がないと思います。 そこで、エントリーシートを出すにあたって覚えておいてほしい、エントリーシートを受け取った大手企業のことを書いてみます。
これは大事なことで、書き方のマニュアルがあっても書いた後にどうなるか?を述べているサイトはほとんどありません。 目的はあくまでも、次の面接等のステップに繋がるためのエントリーシートであって、提出することが目的ではないはずです。
大手企業内で、どのようにエントリーシートを取り扱っているのかを理解しておけば、自分自身が書くエントリーシートの方向性を考える際の一助になると思いました。
企業は読んでいない
大手の企業になると、エントリーシートは数千通以上が当たり前のように届きます。そんな膨大な数が来ると、採用担当者としては、ひとりひとりジックリ読んであげたいと思いつつも、現実にはそんな時間や人数の余裕はありません。ひとりあたり数秒から数十秒ってところです。
人事担当者もひとりの社員で、他にもいろいろ仕事を抱えてます。そして、この時点で目を通すのは人事部長など管理職ではなく、多くの場合は社歴も浅い社員の方です。
いち人事担当者の立場からすれば、へんな冒険をした選考はできません。 上司からなぜこの人物についての選考をすすめるのか、尋ねられた時に明確に答えれないと、ダメ出しされます。見も知らぬ誰かの為に、わざわざ自らリスクを負う社員はいないと考えましょう。 時々、奇をてらったエントリーシートで成功した!みたいな話を聞きますが、正直に言えば、特異な例で普通は足切りに合うだけです。
そして、提出されるエントリーシートは、ほとんど書いてあることは、どこかで見たことがあります。 みんながマニュアルを見て書くので、似たり寄ったりになるのは当たり前。サークルでリーダーを頑張りました、ボランティアしました、御社の製品に魅力を感じます、そんなありきたりの内容で、判断しなければいけない担当者の苦労は大変なものです。
そうなると、結局、明確に判断できる材料である、学歴で足切りをせざるを得なかったりします。 (企業によっては、どこ大学から何名採用するという決まりを持っているところもあったりします。)
有名大学以外は採用されないのか?
ここで僕が言いたいことは、有名な大学以外は採用されないから諦めなさいということではなく、現実を把握した上で、受け取るであろう人事担当者が、どうすれば興味をもってすすめてくれるのか、マニュアルを頼るのではなく、自分の頭で考え悔いなきようにエントリーシートを書いてほしいということです。 提出しないとチャンスも巡ってきません。バッターボックスに立ってバットを振らなきゃ野球は始まりません、それと同じです。
自らの頭で考えて、自らの言葉でエントリーシートを書くこと、変に着飾った言葉が並ぶより不思議と目につき良い結果を招いてくれると思います。 それがエントリーシートを書く前に、僕が知っておいてほしいことです。